読めたら読んでね!

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野心的な建築たち――五十嵐太郎『現代建築のパースペクティブ』

自身が建築家であり建築批評の領域でも活躍する著者とともに、日本国内の現代建築を「眺めて歩く」ことを意図したような一冊。商業施設を中心に東京都内の建築が淡々と紹介される序盤こそ退屈にかんじたが、地方建築、住宅、そしてクルマからみた建築とテー…

競争社会の課題と希望――ジョージ・ソロス『グローバル資本主義の危機』

画像引用:WSJ日本版 - jp.WSJ.com ジョージ・ソロス。金融取引の世界では知らぬ者のない成功者、伝説的なトレーダーである。彼の運営するファンドの扱う金額があまりに巨大であるために、ソロス氏の売り・買いの行動じたいが相場予測の材料となるほどで、「…

共感のネットワークを構築するために――ビズ・ストーン『ツイッターで学んだいちばん大切なこと』

SNSを身近なものとかんじるようになったのは、mixiが流行りはじめた10年ほど前だったように思う。その後、GREEやmyspace、そしてFacebook、LINEといくつかの人気サービスが登場するわけだが、mixiによって広められたSNSのイメージは大きく変化していない。10…

アジアの背骨とバッド・トリップ――中島らも『エキゾティカ』

『エキゾティカ』は、アジア各国をテーマにした中島らもの短編集だ。食事の描写が多いことに触れて、あとがきで著者は「それにしてもこれは腹の減る本だ」と短い感想を述べているが、どちらかといえばマリファナの魅惑に引き込まれる感覚の方が強かった。 エ…

人類の負の歴史と「軽薄」な観光の可能性について――『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』

近年、観光のひとつのスタイルとして「ダークツーリズム」という考え方が注目されています。今回は哲学者の東浩紀氏が監修した本書に触れながら、ダークツーリズムについてすこし紹介してみようと思います。 チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想…

旅行ガイドブックの原点とその歩み――『「地球の歩き方」の歩き方』

海外旅行のガイドブックときけば真っ先にうかぶ「地球の歩き方」シリーズ。全250タイトル、年間発行部数800万部と、この市場では圧倒的なつよさを誇っています。『「地球の歩き方」の歩き方』は、「地球の歩き方」創刊メンバーである四人のインタビューを中…

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